Amazon SUNLU ABSplus
以前仕事で3Dプリンタを使用していた際にはABS樹脂でやっていてPLAは使ったことがなかったので、なれているABSを使いたいなーと思ったんですね。
PLAはベッドに対する食い付きがいいとか反りが無いとかいうのも聞いていて、いいな、と思っていたんですが、硬いので造形後の補修が困難と聞いて、とりあえず最初はABSかな、と。
ですが、
これ、ABSplusだったんですよ。
一応amazonの商品説明は読んだんですが、レビューの方はろくに読んでいませんでした。これがまずかった。
基本特性はABSと同じで、造形後の生成物は温度に強め、という程度のものかと思ったら、商品説明に記載されていた
推奨押出/ノズル温度220°C - 240°C(446°F〜460°F)っていうのがウソ(間違い)
で、実際は 260~280℃ らしいんですね。レビューによると。現時点でもサイトの情報修正されてないんですけど……。
で、Ender-3(X)のノズル温度のスペック上の最大値が255℃なんです。
さらに、ノズルまでフィラメントを誘導するチューブの耐熱温度が素材的に250℃という情報もありました。さらにさらに、温度を検出しているサーミスタのバラツキ(10℃前後?)を考えると、設定温度としては240℃が最大じゃないか?という情報も。
遅れ馳せながら読んだ他のレビューによると、240℃設定で上手くいっているという事例もあるようですが、結論としてはウチのプリンタでは
- ノズル255℃、ベッド110℃
- 3Mのシートをベッドに貼る
- ダンボール(3Dプリンタ自体が入ってきたamazonの箱がちょうどいいサイズ)で保温
- ノズル移動速度最大値を60mm/sに設定
- ベッドにラフトを生成する設定
してようやく実用レベルになりました。でも100%じゃない。ここまでやってもたくさんのタワシや底面が反った生成物がたくさんできました。ちょっと……実用に値しない。こんなところで足踏みしていられないのにー!
ということで、PLAか?やっぱりPLAが必要なのか?と、Amazonを探し始めたのですが、そこでちょっとだけお高いけど良さげな素材のフィラメントを見つけました。
SUNLU PETG 3Dフィラメント1.75mm 1KG
- ノズル240℃、ベッド100℃(80℃だと失敗した)
- (3Mのシートはそのまま使用)
- オープンエア(保温ボックスなし)
- (ノズル速度は60mm/sのまま)
- ベッドにラフトを生成する設定なし
これでなんの問題もありません!
正直粘性が高いということなのか、糸ひきはスゴイです。ですが、下の写真のように空中に浮かんだような部分も、サポートなしでもほとんど問題なしに作成可能です!
手前側がベッド側。深さ15mm、幅30mm、高さ15mmの凹形状ですが、 流石に少し表面が荒れているものの、今回の用途には問題のないレベルでした |
試しに手近にあった排水管の規格に合わせてネジを作ってみました。
なんとあっさりとネジとして機能してしまいました!これはすごい!
(備忘録として、内側のネジ切りの場合、2%ほどサイズを大きくしないとスッとは入ってくれませんでした)
こうしてとりあえずバンバン3Dプリンタを使って物を作れるようになったのですが、どんどん寒くなっていくのを肌で感じているので手遅れになる前に、ということで先に3Dプリンタの保温箱(ダンボールベース)をちょっとしっかりと作り直しています。
最近24時間中16時間可動みたいな感じになっているので、早々に壊れないかちょっと不安w
0 件のコメント:
コメントを投稿